正立フロントフォーク・シールからのオイル漏れ |
中部陸運局認証工場 静第7784号
正立フロントフォーク、シールからのオイル漏れによるシール交換(≧▽≦)
二輪整備に20年も従事していると、フロントフォークシール漏れによるトラブルにも色々と遭遇します(^ω^)
過去にこんな事例がありました(;^ω^)
シールは新品、インナーチューブの傷なし・・シール交換後早い時期に再度オイル漏れ発生。
シールに傷を付けたかな?と思い、再度シール交換・・またもや早い時期にオイル漏れ発生。
これは社外品オイルに問題があるのか?と思い、オイルを純正品に変更・・多少変わったもののまだ滲む(;´・ω・)
・・・冷静に正立フロントフォークの構造を考えた時に、インナーチューブとアウターチューブの稼働部にメタル(板ベアリング)を使用していてこれが磨耗するとインナとアウタにガタが生じる。もしかして?と思い交換したところピタッとオイル漏れは止まりました(*≧∀≦)
サービスマニュアル等にはオイル漏れをした場合にはシールを交換するとありますが、当店ではシールと同時にできる限りメタル&Cリングの交換も同時に行っております(≧▽≦) 工賃は同一なのでシール交換ではなくメタル等の交換を含んだオーバーホールをオススメします(≧▽≦)
過去にあったフロントフォーク・シールからのオイル漏れの発生源は、
①シールの劣化・傷 ②Cリングの錆びによるシール破損 ③メタルの磨耗によるガタ ④インナーチューブの傷・錆び ⑤事故等によるインナ(アウタ)チューブの変形、他にも色々ありますが主たる所はこの辺ですかね(*≧∀≦)
インナーチューブとアウターチューブのメタル
※メタルの交換は部品代金が多少増えますが、シール交換で分解するのなら動きも良くなりガタも取れるため同時交換がオススメです(^ω^)
Cリング
※これが錆びてシールに傷をつける事が非常に多いため同時交換がオススメ(^ω^)
オイル漏れによるシール交換での分解はここまで分解になります。通常のオーバーホールと交換部品以外、内容はほとんど変わらないのです(≧▽≦)